田園地帯にある建築地に、プライバシーを保ちながらも、伸びやかで落ち着きのある住空間。 屋内でも、屋外でも。家族が楽しく過ごす居場所が散りばめられた、L字型2階建ての住宅です。

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玄関には、趣味のアウトドア用品も収まるシューズインクロークに、広い室内土間を配置。雨の日は子供たちの遊び場になり、晴れた日は「土間→庭→居間」と駆け回れる回遊動線。お庭での時間も楽しみたいご家族の、のびのびとした暮らしに寄り添う設計としました。

家族が集まる居間と食卓の間には、手触りのいい木の柱と腰壁を。空間を緩やかに分けることで、それぞれを心地よい居場所に整えました。 この家の中心である台所からは、視線の先に開放的な吹き抜けがくるよう計画。子どもたちが自由に過ごす2階のフリースペースの気配が感じられ、「ごはんできたよ」など、暮らしの中の微笑ましい言葉も届く配置です。家事動線も「キッチン→パントリー→水廻り」と行き止まりなく回れるよう配慮し、日々の暮らしがスムーズに流れるようにしました。

2階の吹き抜け越しに設置したフリースペースのカウンターは、目の前にダイナミックな山の景色が広がる、この家の特等席。 寝室と吹き抜けをつなぐ小窓（壁の抜け）は、離れていても家族の温もりを伝え、小さな書斎スペースでは、一人の時間も大切に育めます。

山を眺める静けさと、離れていても感じる家族の気配。その両方が、うららかな光の中で調和する、やわらかな暮らしが息づくお家です。