WORKS 建築実例集

コシカケ黄昏れデッキ

2つのデッキを持つすまい
窓辺のベンチ

この家には2つのウッドデッキがある。
1つは庭から1階の子供部屋へ出入りできるデッキ。
夫はここでささやかなBBQや星空観察を楽しむ。
2つめは、1階デッキの真上に位置する2階リビングとつながるデッキ。
妻はこの窓辺に腰をかけて外を眺める時間を大切にしている。
“たそがれ”は黄昏時だけのもではない。ときにはただぼんやりと頭をからっぽにし、ときには物思いにふける。忙しない日々の隙間に、好きなときに好きな場所で、自分のタイミングで自由にたそがれるひととき。
何気ない時の重なりが、自分自身の内面を満たし、家族の絆を育んでいく。

DATA

 

所在地 宇城市
完成 2020年
延床面積 98.53㎡ 29.80坪
1階床面積 46.78㎡ 14.15坪
2階床面積 51.75㎡ 15.65坪
設計 秋本 HOMEPARTY

 

 

▽目次


1.家族のみんなの【コシカケ黄昏れデッキ】


2.昼間はこどもの遊び場、夜は父のBBQスペースになる1階デッキ


3.ぐるぐるキッチンと奥行き広めのカウンター


4.【熊本地震がきっかけでミニマリストに】好きなものに囲まれてシンプルに暮らす


5.インタビュー【妻は直感、夫は職人目線で】それぞれから見たホームパーティ

 


 


 


1.家族のみんなの【コシカケ黄昏れデッキ】

外観
南北に長い長方形の土地に建つL字型の建物。南面道路の向こうには田園が広がる。どの部屋にも自然光が入り風が抜ける家にしたいとの希望に、担当デザイナーの秋本は、全居室を南に面することで昼間はどの部屋も自然光が入る、2階リビングのプランを提案した。
 
2階リビングの南側は一面が窓。ソファを置かない床座の暮らしでも、ちょっと腰をかけられるようにと、窓際に長いベンチがつくりつけられている。
 
 
妻の楽しみは、植物の手入れとコーヒー。家のあちらこちらを何気なく彩る緑に癒やされる。デッキで風を感じながら、窓際のベンチに腰をかけて、お気に入りの椅子に座って、・・・と、そのときどきの場所でぼんやりたそがれるのが至福の時間。
 
リビングからキッチンを見る 
デッキとつながるベンチは子どもたちの遊び場としても活躍。床からの段差が子供にはちょうどいい台になるし、デッキとフラットにつながっているので出入りもしやすい。
 
ウッドデッキ2階 
道路に面したリビングながら、日中カーテンを全開にして自然光で過ごすせるのは、2階リビングの持ち味だ。
 
2階リビング南側窓辺のベンチ 
窓辺は植物の成長にも最適な環境。ベンチに腰を掛けると窓から空を見上げられ、外に出なくてもついつい森林浴気分になってしまう。夜になるとカーテンに浮かびあがる植物の陰影さえも愛おしい。
 
春には田植えの風景、秋には稲穂、そして夏には、ここから天草、松橋、八代と、近隣各地で行われる花火が見れるという。花火大会が何事もなく開催され、家族でこのデッキから楽しめる平穏な日々が戻るのを願うばかり。
 
天然木の内壁シンプルな中に温かみを生む天然木の壁には子供たちが書いた絵が飾られている

 


 


2.昼間はこどもの遊び場、夜は父のBBQスペースに【1階デッキ】

子供部屋 
子ども部屋の予定で計画した1階南側の個室は、今のところフリースペースとして使っている。
ここのウッドデッキはより実用的な活躍ぶりを見せてくれる。
 
室内干し 
まずは、日当たり抜群の窓辺にとりつけた室内干しの場として。
西側に設けた脱衣所とつながるウッドデッキ(3つ目!)に夜のうちに干しておき、日に当てたいものは朝からこの部屋に移動するのだそう。
 
西側のウッドデッキ奥に見えるのが陰干しに最適な3つ目のウッドデッキ。
 
干し終わったあとに外を眺めながらたそがれられるようにと、引っ越し当初はリビングに置いていた一人がけの椅子を移動して置いている。「置く場所によって家具の使い方が変わるんです」と話す妻からは、インテリアを楽しんでいる様子が溢れ出る。
 
インテリア
 
道路側からの外観2階ウッドデッキの真下にある1階のウッドデッキ
 
仕事に忙しい夫のたまの楽しみは、ここでのひとりBBQ。小さなコンロの前で、ビールを片手に星空を眺めながら落ち着いた夜を感じる。場所柄、流れ星やオリオン座も見られるそう。月明かりの下でのBBQもきっと最高だろう。
 
デッキから出入り 
そして、庭から出入りできるデッキは子どもたちの遊ぶ場所にもうってつけの場所。外に出て前の畑で遊ぶこともしょっちゅうだとか。
 
子供部屋 
とはいえ、子どもたちはいつもここにいるわけではない。気がつけば誰かが和室でブロックをしていたり、誰かが1階でおままごとをしていたり、庭を走り回っていたり、それぞれが好きな場所でのびのびと遊ぶ。この家の過ごし方を一番知っているのは彼らのように見えた。
 
 
移動にともない散らばりがちなおもちゃ類は、基本的にひとまとめにして2階に置いてあり、遊ぶとき自分で移動する。そのときそのときで片付けるというスタイルが、子どもたちにも身についている様子。
 
 
この部屋のプランとして、長男が中学生になる数年後には棚などで部屋を2つに区切って個室にする考えもある。ただ、そんな時期も長い人生で考えるとほんの数年。「子どもひとりひとりの個室はつくらなくてよかったです」と夫は話してくれた。
 
なにもないシンプルな部屋だからこそ、用途を限定せずに使うことができる。間取りに縛られず、暮らし方の変化とともに、その時々で家の使い方も変わっていくのだろう。

 


 


3.ぐるぐるキッチンと奥行き広めのカウンター

 

キッチンからの景色 
キッチンには妻のこだわりがつまっている。

まずは、キッチンからリビング全体とテレビが見られること。次に、リビング側からは手元が隠れること。
リビング側からと和室側側の両方から行き来できる。キッチンをぐるりと回れる回遊動線になっており、和室側からは階段を登ると最短で冷蔵庫までたどり着ける利便性も兼ね備えている。
 
キッチン 

そしてまわりの壁には、ほむグレーの湯布珪藻土をポイントにあしらった。
 
キッチン 

「デザイナーの秋本さんのアイディアなんです。私は思いつきもしなかったんですが、色がとても好みで、照明に照らされるとほわーんとした感じが秋本さんらしくて、完全にマジックにかかりました」と振り返る。向かいのブルーグレーのタイルとの相性も絶妙。
 
キッチンカウンター 

キッチンカウンターは奥行きをもたせることで、さっと朝食をすませたり、子どもたちの宿題スペースとして大活躍中。子どもが3人並んで座っても充分な幅があるので、学習机は必要ないと考えいているのだそう。
 

キッチンカウンター
奥行き広めのカウンター

プリントを広げても余裕の広さ。

 

鉛筆削りカウンターには電卓、鉛筆削りなど、毎日つかうものが置かれている。
 

グリーン
宇宙

キッチン前のグリーン。宇宙ををイメージした飾り付けにアソビゴコロを感じられる


 


 


4.【熊本地震がきっかけでミニマリストに】好きなものに囲まれてシンプルに暮らす

 

リビング
5人家族ながらすっきりとしている印象のOさん邸。

衣類は1階のウォークインクローゼットに家族全員分を、本は2階通路の本棚にまとめてあり、靴やおもちゃはそれぞれの収納場所に入る分だけ、と徹底している。
 
ウォークインクローゼット家族全員分の衣類をおさめたウォークインクローゼット
 
靴箱靴はこれでだけと決めている
 
熊本地震をきっかけにミニマリストを目指すようになったという妻。避難の際に倒れた棚の下に鍵が挟まり探すために時間がかかってしまったり、箪笥が倒れて洋服が取り出せなくなるなど苦い経験をしたそう。家を建てたこの場所も、台風などで避難をする可能性があり、「被害があったとしても最小限におさえるためには、ものが少ないこと。掃除も楽になります。」と語る。その言葉は説得力にあふれすぎており頷かずにはいられない。
 
洗面オリジナルの造作洗面台。水まわりもすっきりしていると掃除がしやすい。
 
洗面所脱衣所の床にはお気に入りのデニムカラーのタイルをチョイス。
 
ウォークインクローゼットの目の前が洗面所と脱衣室になっている。洗濯後、脱衣室の奥の扉から3つ目のウッドデッキに洗濯物を干し、乾いたらそのまま向かいのウォークインクローゼットへ収納できる動線も気に入っている。
 
 
大好きな模様替えも、ものがすくないと身軽に行え、シンプルな空間だからこそお気に入りの小物を飾るのも楽しくなる。ところどころに置かれた動物の小物からはOさん一家のあたたかで穏やかな雰囲気が伝わってくる。
 
エバーフレッシュ 
ものを減らしてからは、以前に比べ買い物に慎重になり、飽きずにずっと使えるものを買うようになった。窓辺のエバーフレッシュも、引っ越してからしばらく考えて迎えたのだそう。夜には眠るように葉を閉ざし、昼間は陽の光を思い切り浴びて葉を広げる。今ではすっかり家族の一員だ。
 

 
夜は一家の寝室になる和室。寝る前に押し入れから布団を出して敷く、そんな昔ながらの日本の生活スタイルこそミニマルな暮らしの原点なのだと改めて感じられる。

 


 


5.インタビュー【妻は直感、夫は職人目線で】それぞれから見たホームパーティ

 
担当ディレクターの藤井がお話を聞きました。
 
藤井
ホームパーティで家を建てていただたきっかけは覚えていますか?

 


はませんの展示場(Leaf)に初めて見に行ったときにいいなと思ったのがきっかけです。1件目だったよね、あれ?


1件目だね、あれは。


1件目だったんですけど、外観、お庭とか、木の感じが、なんかかわいいなって思って。で、入った瞬間の広がりとか、木と壁の色合いとか、影の陰影とか、ああいうのを見て、ここでつくりますって思って。
 

モデルハウス外観モデルハウスLeafについてはこちら>
 
藤井
もう他見らんでもいっかって言って、帰っていかれたの覚えてます。


本当1件目で決めたから、他のお家見てないんで、他のいいっていうところが分からないから、ここしか知らないから分からないんですけど。何がいいって言ったら、ちょっと難しいんですけど、なんか良かったんです
拝見会も行って、どの家もその方のオリジナリティがあって、素敵な建物ばかりでした。

藤井
ありがとうございます。ご主人は、職業柄職人さん目線で見られていましたよね。

きちんとつくられていて心配ないなっていうのと、ドアノブとか細かいところの工夫に惹かれました
実際のご自宅行ったときにも仕上がりを見て、オール満足でしたね。特にあるお宅で天井のアーチがきれいだったのは今でも覚えてます。
 
リビング
 
藤井
2階リビングを提案されたときの印象はいかがでしたか?


いろいろ調べてるときに、2階リビングもちょこちょこ見ることがあって。2階リビングは景色がいいのが、すごい良さあるっていうのを見ていて。それで提案されたときに、すんなり受け入れられました。ね?


そうだね。
僕、ここ(リビング)のベランダが良かった、本当に。景色も良かったし、夜のたそがれも最高です
 
リビング
 
藤井
そういう言葉が一番うれしいです。
 


大工さんとの交流や庭木選び、家ができるまでも大切な思い出

 
藤井
建築中も大工さんと子どもさんのやりとりが微笑ましかったんですが、大工さんの印象はありますか。


イケメンじゃない?


男前の大工さんでしたね。子どもたちも、最初ちょっとお互い恥ずかしがってたんですけど、とてもよく接してくれてて。行ったときに、子どもがじゃましてたと思うんですけど、「これは何とかだよ」とかいろいろ教えてくれたり。


対応が良かったっすよね、本当に。普通だったら作業中は嫌がる方が多いと思います。


職人目線では。


子どもと話してる感じが、すごくいいなと思いました。

藤井
お子さんの手紙に「大工さんになる」って書いてあって。


大工さんに渡した手紙にですよね。

藤井
そういうのが嬉しいですね。
あとは、建築中でいうと阿蘇の山に木も選びにいかれてましたね。


緑が好きで、庭木は植えたかったのでいろいろ見せてもらいました。1個最初にドウダンツツジが好きと伝えたら、いろいろな木の画像を見せてもらって。好みを色々伝えて、大きい木とかは(山で育ててるところを)ほとんど見せてもらって、そこから自分で選べたので、可愛さもひとしおです。
カツラ、さるすべり、ドウダンツツジ、アオダモ、ジュンベリーを選びました。実がなったときは子供達が取って食べていましたね。

 

藤井
いつもお子さんたちと一緒に水やりされてるんですよね。


夏は6時前から水やり、草取りしてます。
「おはよう」とかこれに話しかけながら。
 
水やり 
藤井
住まれてからもこんな風に大事にされているのが嬉しいです。


引き渡したら終わりのお家の話もよく聞くんですよね。けど、こうやって担当の藤井さんとお会いできたりとか、あと、新しいお家を見学行かせてもらったりとか、そういうつながりがあるのっていいなって思います。心強いですよ。
 
 奥は家中の本を集めた造作本棚。手前の壁は家族で塗った湯布珪藻土(ほむグレー色)。

 


家づくりのポイントは、インスピレーションを大事にすること、絶対に必要なものを決めること

藤井
今から、お家建てる方に、こういうことを伝えておきたいとか、経験者からのアドバイスをお願いしたいです。


なんだろう。インスピレーション?最初の印象を大事にすることかな。


そうね。


多分それだけで、ここまできたんで。

藤井
結果ご満足いただけて何よりです。
ご主人はいかがでしょうか?


自分たちの意見だけじゃなくて、他の人の意見もいろいろ参考にしたほうがいいのかなっていは思いました。こだわるなら、一箇所にこだわったほうがいいのかな、と。
秋本さんにも説明してもらったのを覚えてます。「絶対必要なものは何ですか」っていう順序を決めることが大事っていう。

藤井
優先順位を決めて進めることですね。


全然後悔してないですね、家を建てて。
 
 
藤井
絶対に必要なことは何だっか覚えていますか?


私は、シンプルで、たそがれる場所があること、あと木を植えたいということはぶれてなかったです。そしたら秋本さんがいい感じにまとめてくれました。
自分自身で気がついていない好みまで拾い集めてカタチいにしていただいたのが本当に良かったです。


あと、追加工事ができるつくりが良かったかなって感じてます。後から棚も付けたり、今も次は「あれしよう、これしよう」と考えてます。完成したあとも色々足していけるのが楽しみです。

藤井
そのときどきで家の使い方も変わるので、余白を残しておくことも大事ですね。
家づくりだけでなく色々な場面で役立ちそうです。
 
O家のみなさま、取材、撮影へのご協力ありがとうございました。

 


 
ホームパーティのすまいが気になった方はぜひモデルハウスでご体感ください。

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