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ホムニスタさんのくらしノート

ホムニスタさんのくらしノートvol.7

藤井
藤井
2023.07.20

じめじめ暑い熊本らしい夏の気候が本番になってきましたね。セミの大合唱に青空と真っ白な入道雲の景色が夏を感じさせてくれて、わくわくさせてくれるこの頃です。

7回目のホムニスタさんのくらしノート、ディレクター藤井が綴ります。

 

 

 

6月の梅雨の晴れ間に、八代郡氷川町の小屋付きの平屋に暮らすSさんご家族の暮らしを覗いてまいりました。ご入居3年目のSさんご家族は、ショウガ農家を営むこだわり派のご主人に、いつも朗らかしっかり者の奥さま、共に2歳になった黒猫のメイちゃんにイングリッシュセッターのツユちゃんの2人と2匹の癒しに溢れた明るいご家族です。

 

 

 

Sさんとのはじめましては2020年の冬の終わりごろ。以前、はませんの住宅展示場に建っていたモデルハウスleafにご来場頂いたのがHOMEPARTYとの出会いです。

「シンプルでおしゃれ、人と被らないモノ」を求めてオーダーメイドの家づくりをしているメーカーに問い合わせたり見学に行ったりされていたSさんご夫婦にとって、モデルハウスleafの主張しすぎないさりげないこだわりやデザインがご夫婦ともにピンときて家づくりの一歩が大きく動き出しました。

△モデルハウスleaf

 

 

 

「ここで生きていく」という決心

家づくりのきっかけはご友人が家を建てられて良いなと感じたことや、犬派のご主人と猫派の奥さまがそれぞれペットとの生活を望んでいたことなど様々あります。その中でも、元々利便性の良い福岡県で暮らしていたご夫婦が2016年に農業をするため奥さまの実家のある氷川町へ移り住んできたことは大きな出来事。

まずは賃貸の住まいに入居しご生活をされていましたが、県外出身のご主人にとって「この場所で農業で生きていく。」という気持ちを改めて固めるためにも「家を建てる」という事は大きな働きをしてくれたそうです。

楽なことばかりではない自然相手のお仕事。「家を建てる」という人生の一大イベントを通して、自身の仕事についても見つめなおされた姿がとてもかっこいいなと感じました。

 

 

 

あとでわかったデザイナーおまかせの安心感

家を建ててからの方がSNSで家づくりや暮らしの情報を良く見るようになったという奥さま。プランの打合せ中には知り得なかった情報が後から沢山入ってきそうですが、こちらが何も言わずとも細かな部分にSさん好みのシンプルでおしゃれなものを提案してもらっていたことが後々よくわかったそう。

例えば、照明スイッチやコンセントのデザイン、オリジナルでつくった洗面台、タオルハンガー・トイレの紙巻き器などの細部のもの、室内建具は既製品をお選び頂きましたがそのメーカーなど、よくある普通の「住宅」の感じがないものが自然に提案してあったため、お施主様側が必死に情報を集め要望を伝えなくても良かった事は有難かったとお話頂きました。

HOMEPARTYの雰囲気がお好きでほぼ即決をされたご夫婦ですので、きっとデザイナーとの阿吽の呼吸が生まれていたのだと思います。家づくりはすまい手・つくり手ともに近い感覚や感性を持っている事でより良いものが出来ていくのだと感じました。

 

 

 

ビルトイン小屋の使い方

屋外からも室内からも出入り可能なビルトインの小屋はご主人のお仕事柄、当初からご希望にありました。

農業を営むご主人にとって忙しい時期は夜の時間も仕分けなどの作業に追われます。賃貸暮らしの時は外で暗い中で作業をしたり、一時的に置いた作物やコンテナで玄関まわりがなかなか片付かなかったりとやりにくさを感じていたそう。今は小屋での作業が叶っているのでお仕事にもより勢が出る日々を送られています。

また暑がりのツユちゃんにとって春から夏に季節が変わる頃は寝苦しくもあるそう。エアコンまではいらないくらいの時期に限ってはご主人とツユちゃんでキャンプ感覚で涼しい小屋で就寝することも。また、涼しい時期はコンクリート打ちの小屋はツユちゃんにとってひんやり快適なようで、時期によってはお留守番をこの小屋でしてくれることもあります。

ビルトインの小屋はお仕事にも、可愛いツユちゃんが快適に過ごす場所としても活躍を見せてくれています。

 

 

 

 

家族の距離が近い平屋での暮らし

氷川町に越してきて賃貸暮らしのころから戸建てのすまいで暮らされていたSさんご夫婦。この時に初めて2階建ての建物での暮らしを経験したそうで、動線の遠さや使い方の難しさを感じており家を建てる際は最初から平屋一択のご希望でした。

もちろん農業を営むご主人と、3交代制で外に働きに出られている奥さまでは生活リズムが違うため生活音など気になる部分がある事も確かですが、それを差し引いても動線の短さやお掃除の手軽さなどメリットの方が多かったそうです。生活音に関しても家族で譲り合いの気持ちで過ごしているため大きな負担ではないそう。

また疲れて深夜に帰宅した奥さまのもとに、メイちゃんとツユちゃんの可愛いお出迎えがあることも家族が近い距離で過ごす平屋暮らしならではの嬉しい出来事のようです。

△玄関のお出迎えスポット

 

△窓から外を覗いていることも

 

△メイちゃん・ツユちゃんの表札もあります

 

 

 

同じ空間でそれぞれ好きなことをして過ごす

OFFの時間の過ごし方はご夫婦それぞれ。奥さまはダイニングテーブルやカウンターでPCを触っていたり、リビングでゆっくりくつろいだり。ご主人は趣味のギターを弾いたり、甘えん坊のツユちゃんと遊んだりして過ごします。
家族がほとんどの時間を過ごすLDKにはダイニング、カウンター、畳の細長い段上がりスペース、TV前はゆとりのある空間が広がりハンモックを設置。リビングにはメイちゃんとツユちゃんが滑らないようにカーペットを敷いていたり、キャットウォークなどもつくっていますので、LDKの中に沢山の「家族の居場所」があります。

 

 

 

2人と2匹が同じ空間で互いの雰囲気を感じながら、それぞれその時の気分で好きな場所を選び好きなことをして過ごす。仲良しで、でも自分時間も大切にされるSさんご家族らしいお家での過ごし方です。

家族の雰囲気を感じながら、好きにのびのび過ごせるのは平屋での暮らしの醍醐味ですね。

 

 

 

 

 

 

念願のペットとの生活

家づくりのきっかけの1つでもある猫のメイちゃんと犬のツユちゃんとの暮らし。お仕事の日は出来るだけ早く帰りたいと思うし、休日も家で過ごすことが自然と増えていったそう。

また、担当デザイナーが3匹の猫と暮らしていたこともあり、キャットウォークの計画や玄関の窓枠を少しだけ深く出し猫ちゃんが登れるようにしてあげたり、猫ちゃん目線の細かい提案が良かったとのこと。実際にメイちゃんはデザイナーが仕掛けた猫ちゃんゾーンでよくくつろいでくれていて私たちも嬉しい限りです。

 

 

また、これは想定外の嬉しい部分ですがキッチン背面の壁一面につくったオープンな可動棚の収納スペースもメイちゃん・ツユちゃんの快適な暮らしに一役かっています。一番上段の棚の一部を出来るだけ高い場所に上げており、そこがメイちゃんの一人時間(一匹時間)を誰にも邪魔されずに過ごす場所となり、1番下段の一部を極力下げてツユちゃんの水飲み場にされています。キッチン部分は無垢の床ではなくタイルで仕上げていますので多少豪快にお水を飲んでもらっても後で拭き上げればOK。

自由度の高い可動式のオープン収納はSさんちでは収納の要素だけではなく、家族が快適に過ごすための秘訣が隠れていました。

 

 

ちなみにメイちゃんのお食事&水飲みスペースはキッチン前の腰壁。高い場所でくつろぐメイちゃんと低い場所でくつろぐツユちゃんがお互いにゆっくり過ごせる工夫があちこちで見え、ご夫婦の優しい想いを感じ取ることが出来ました。

 

 

 

 

量よりも質、好きなものだけを揃える

以前から食器や雑貨を集めるのが趣味の奥さま。家を建ててより感じることは、数は多くは必要ないし、好きなものしかいらないということ。好きなものだけを自分でこだわって選んで飾っていられる事に幸せを感じるそうです。波佐見焼のマルヒロさんの食器が特にお気に入りで見せる収納にキレイに並んでいます。

 

 

ちなみに、これは性格もあるかもしれませんがキッチンの背面収納を上手に登っていくメイちゃんは意外とモノを落とさないそうで、お気に入りの食器と可愛いメイちゃんもうまく共存できているそうです。

 

 

 

暮らしながら変化させる、今後の夢

ツユちゃんを家族に招き入れてからずっと考えていたドッグランがこの春に完成。元気いっぱい全速力で走り回るツユちゃんの様子をご夫婦ともに優しい眼差しで見つめられています。グランドカバーのクラピアは根を踏むことで広がっていく性質のため、今は間隔をあけて配置されています。これから緑の絨毯が広がり、よりツユちゃんが遊びやすくなるのが楽しみです。

 

 

 

△お庭で遊ぶツユちゃん、寝室から見守るメイちゃん

 

また、先ほどご紹介したお仕事の作業スペースやツユちゃんの涼み部屋になっているビルトインの小屋もいつかは仕事スペースとしての役割だけでなく、椅子やプロジェクターなどオシャレに設えて農業仲間や気の知れた友人を招いて楽しい時間を過ごしたいとイメージされています。

お菓子作りや自家製のショウガを使ってジャムやシロップづくりが趣味の奥さまも、今は甘えん坊で元気いっぱいの2歳のメイちゃん、ツユちゃんがいるためゆっくりお菓子づくりを行う事は一時休息中ですが、もう少し落ち着いたらまたこのキッチンでご主人のつくったショウガを使って趣味のお菓子作りを再開したいなと楽しみなこれからを構想中です。

 

また、家づくりスタート時に購入された三角形の土地の形状を活かして、余っている頂点の部分では新築当初に育てていた葉物野菜をまた育てたり家庭菜園をするのもいいな、または離れの小屋を建てて趣味を大満喫できる場所にしても良いな、と夢はまだまだ膨らみます。

 

 

 

四季を通してイメージすること

これからお家づくりをされる方へアドバイスをするとしたら、春夏秋冬を通して暮らしをイメージすること。また、ご夫婦の意見もある程度まとめて打合せに挑むことでスムーズにすすめられるとのこと。

Sさんご夫婦は家づくりスタート時、冬の寒さに悩んでいらっしゃったため、冬をいかに暖かに快適に過ごすかにフォーカスをあてて要望を考えていたそう。いざ、新居での生活がはじまると寒い時期以外の季節も大切だし、家族に迎え入れた犬のツユちゃんはとても暑がり。

南側に大きく開いた窓はドッグランで遊ぶツユちゃんを室内から眺められたり、日中は照明なしで過ごせる位日当たりを確保してくれるため良いことの方が多いですが、断熱材がびっしり詰まった壁と比べると外気温を通しやすいのは事実。しかし、ここを壁で閉じてしまう選択肢はSさんとHOMEPARTYの明るく開放的なお家づくりのイメージにはないため夏はタープなどで日除けをしようか、または落葉樹を植えて夏の日除けにしようか、など検討中です。

住みながらよりよく変化を加えていくのも楽しみのひとつだと感じています。

また、ハニカム構造で断熱性能に長けたブラインドを採用した点は、四季を通して外気温対策としては効果的だったそう。

どこかの季節だけを考えるのではなく年中通して快適さを求めるにはどうすべきかをしっかり考える事がおすすめとお話頂きました。

 

 

 

ここで暮らす豊かさとは何かを考える

7年前に福岡から氷川町に移ってきたご夫婦。特に県外出身のご主人にとっては「この場所で暮らす」豊かさとは何か、をずっと模索しているそう。都会で会社員として暮らす豊かさももちろんあるし、氷川町で自然と共に農業を営みながら暮らす豊かさもある。両者は全く違う形で正反対の内容のものが多いはず。

きっと都会での生活を選択していたらこんな風に広い土地でのびのび戸建てのお家を建てることも叶わなかっただろうから、自分達だけのオリジナルの家で暮らす豊かさ感じられる現状に嬉しさや充実感を感じています。

せっかく氷川町での暮らしを選んだのだから都会では味わえないこの場所ならではの「豊かさ」をたくさん感じて、この土地、この家で豊かに生きていきたいとお話頂きました。

 

 

 

すまいは豊かな人生の基盤

Sさんご家族にとってすまいは、時間的なものだけでなく心の部分でも人生の大部分を過ごす場所。すまいに心を寄り添い、ゆったりくつろいで日頃の疲れを癒したり、家族みんなで全力で遊んだり、時にはお仕事をしたり、何も考えない時間を過ごしたり。

きっとその時々で感じる「豊かさ」に変化があったり、豊かさとは何かわからなくなることもあるかもしれません。

また数年後、十数年後、数十年後、Sさんにとってすまいとは何か、Sさんご家族にとっての豊かさとは何か尋ねると違う回答が得られるような気がします。

氷川町に建つ家族の穏やかな空気が流れる平屋のすまいは、Sさんご家族がいつも考えている「豊かさ」について人生を通して追求していく場所のようです。

 

 

 

あとがき

今回はSさんご家族を訪ねました。

自分達らしいこだわりがしっかりあっていつも明るいSさんご夫婦は出会ったときからその温かな雰囲気が魅力的で、これから迎え入れる猫ちゃん・わんちゃんのお話をされる姿や、趣味や好きなことについて話される姿がキラキラしていてお家づくりのお手伝いがいつも楽しかったのを覚えています。また、ご夫婦ともにそれぞれのお仕事を誇りを持って邁進されている姿勢もとても刺激になり、こんな大人でありたいなと私自身とても影響を受けました。

工事が始まり完成前に担当である私が産休に入ってしまい後ろ髪を引かれる思いでしたが復帰後、素敵なお家でツユちゃん・メイちゃんも家族になり楽しく生活されている姿を見る事ができ、とても嬉しく思いました。

これからも自然の多い氷川町で感じるその時々の豊かさを大切に、ご家族仲良く素敵な平屋暮らしを楽しまれて下さいね。

 

 

 

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