お施主様のご厚意によりご入居前のお宅を公開させて頂く、完成拝見会を11/7~11/10で開催いたしました。イベントの様子をディレクター藤井が綴ります。
前回同様に平日を含めた5日間の開催をさせて頂きました。平日はゆっくりとご見学、土日は予約の枠が全て埋まり賑やかな週末となりました。様々なイベントや行事の多い秋ですが、多くの方にお越しいただき嬉しい5日間でした。
今回はお久しぶりの熊本市内での開催。田園地域にある住宅街のため通りからの視線を遮りつつ、西区ならではの金峰山をおすまいから一望できるのがポイント。プライバシーへの配慮と窓からの眺望、どちらも叶えた良いとこどりなプランです。敷地をぐるりと囲っている角柱に、ご入居後お施主様にて板を貼って木フェンスが完成する予定。
外観は白と木の組み合わせが優しいイメージ。玄関の奥行き感がトンネルのようでわくわくします。
玄関を開けるとお庭に続く大きな窓と広い土間空間が印象的。中と外との繋がりのある空間で雨の日もお子さまに思いっきり遊んでもらうために計画された優しい空間です。ミニカーでがしがし遊んでも床の傷などを気にせず安心して見ていられるのが土間の良い所です。
△ご見学頂きながら土間の使い方のイメージが膨らみます
キッチンの方向へ進むと、キッチン・ダイニング・リビングが連なって奥行のある空間が広がります。ダイニングとリビングの間には腰壁を設けて、ナチュラルに空間を区切っています。お庭の植栽との関係でダイニング空間の壁を一部くぼませているため、ソファが感じよく壁に囲まれ籠れる空間にしているのも居心地の良さを生み出しています。
ここで目がいくのは金峰山をどーんと見せている窓。王道な南向きのお家ではなく景色の良い方向に開いた北庭のプランは、プライバシーにも配慮しているためお子様がお庭で遊ぶのにも安心です。
ご来場のお客さまも自然と窓の方を向いて山を眺めているのが印象的でした。
キッチンの奥にはパントリーや水回り、ウォークインクローゼットが隠れています。毎日使う場所なので、ぐるりとまわれる動線が大人も子供も使い勝手の良い空間です。そしてクローゼットのRを描いたパイプの形状がこのお家の優しい雰囲気に合っていました。細部までこだわりが潜んでいて楽しい。
2階へ進むとお子さまのお部屋が目に入ります。ここもRのやわらかな形状と杉の柱が優しい印象。
お子様空間の目の前には造作のスタディスペース。1階にいる家族とのコミュニケーションもとれて、ここもやっぱり金峰山の眺めが抜群です。
隣には籠れる書斎。
寝室は吹き抜けをいかして壁に開口をつくり、さりげなく周囲との繋がりをもった空間設計です。この日ご来場のお子さまが窓の外をぼんやり眺める可愛い姿も、邪魔せず遠くから見守ることが出来て癒されました。
住宅街でも山や空を切り取って、ご家族でのびのび暮らすすまい。素材や細部のデザインにここで暮らされるお施主さまらしい優しい雰囲気があり、穏やかな気持ちで過ごせるおすまいでした。元気な子供たちが土間やお庭で自由に遊び、それを眺めながら大人はキッチンやダイニングで過ごす。時にはソファで家族と同じ空間にいながら一人時間を満喫できる。そんな家族の姿を想像させてくれるお家を公開頂きましたU様には心よりお礼申し上げます。
ご参加をいただきましたお客様もありがとうございました。
また12月5日~8日には冬ならではの「薪ストーブと過ごす日at atelier leaf」を予定しています。毎回ご好評を頂いているFREE OPEN DAYの冬バージョン。ご予約不要ですのでどうぞお気軽に薪ストーブの温もりや火の揺らめきを体感しにいらして下さい。
