ようやく梅雨も明け、新しいリーフの工事は一気に進みはじめました。
第8回に引き続き、今回もけんせつ小小町(ここまち)ことテクニカル小川目線でお送りします。今回はいよいよ大工さんも登場しますよ。
熊本市東区健軍神社にて はしゃぐ小小町
さて、前回もお話した通り、勉強でも、スポーツでも、家においても基礎を疎かにしてはいけません。住宅の基礎は、1つ1つの細かな工程を経て完成します。
前回、ベースコンクリート打設まで完了したリーフの基礎、
ベースコンクリートが乾いたら、次は土台が乗る場所た柱が立つ場所に立ち上がる基礎のための型枠をつくっていきます。
「型枠」の名の通り、この枠の中にコンクリートを流して立ち上がり基礎のカタチができます。
コンクリートが流れる道
枠にコンクリートを流す前に、アンカーボルトと呼ばれる基礎と土台を連結させるボルトを設置します。
さて、晴天が続いた数日で作業は着々と進み、無事型枠もはずれ、基礎のカタチができあがりました。
この日は、現場総監督のテクニカル林が何やらレンズを覗き込んでいます。
脚立てて基礎屋さんのかっこいいキメ顔の写真を撮ってるのではなく、基礎の高さがきちんと図面どおりに仕上がっているかのレベルを測ってます。
「バッチリです」のサイン
数ミリの世界なんです。
いくら機械が揃っていても最後は基礎屋さん感覚ってとこもあって。
ピシーっと合ってるときは、いつも感動します。
こちらは玄関土間、
あれあれ、まだ固まっていないのにお掃除ですか?
コンクリートが半乾きの状態で、箒などを使って文様を付けることで、次の左官さんが塗る仕上げが綺麗に張り付くようにするための作業なんです。
たくさんの種類の職人さん、業者さんでリレーのようにバトンを受け継いで完成する1軒の家。次の工程の作業がスムーズにいくように、ひとつひとつ考えられているんですね。
箒で模様を描くからそのまんま箒目
きれいつけられた模様を見守るつくしんぼ
なんとなく建物内部のカタチもみえてきた夕暮れ時。
とある日、床下の断熱材を敷く作業が行われていました。
断熱材のミラフォームを現場でぴったりサイズに切っていきます。
ミラフォームを貼るための接着剤、まんべんなく塗っていきます。
しっかりくっつくように、踏み固めます。
おや、いつの間にか基礎の外側には青い海が。
雨で地面がぬかるまないようにブルーシートをしいています。ピタッと基礎に合わせて敷いていくのは大工さん。一見簡単そうにみえる作業ですが、思っている以上に時間と手間がかかります。
いよいよ大工さんが登場したところで、基礎の上に木材の土台を設置していきます。
この土台たち、事前に大工さんが自らの手で寸法を測って切り出してきたものです。
こちらが新しいリーフの棟梁を務める砂原大工さん。
(砂原さんのご紹介はまた改めていたしますね)
アクロバティックな体勢の弟さん。
いつもご兄弟で現場に入られています。
無駄のない動きで土台を敷いた後は雨が降って濡れないように最後にブルーシートを被せて完了。
あとは棟上げの日を静かに待ちます。