こんにちは、デザイナーの西村です。
朝夕の風に冷たさが混じり、季節の深まりを感じる頃となりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
絶賛工事中の自宅のご報告になります。
大工さんによる木工事が無事に完了し、現場は空間の骨格がすっきりと整いました。
前回お話しした屋久島地杉の床は、傷がつかないよう一面しっかりと養生シートに守られていて、全貌が見られるのは完成までのお楽しみです。
そして工事はいよいよ、空間の表情を決める「仕上げ」の段階へ。
外装と内装の左官工事がスタートしました。
外壁には、ホームパーティではおなじみの「そとん壁」の搔き落とし仕上げを採用しています。
独特の素朴な風合いと陰影があり、天候や光の当たり方によってやさしく表情を変えてくれます。
職人さんの手で搔き落とされていくにつれて、建物全体にどっしりと落ち着いた佇まいが宿っていきます。
内部の左官工事も着々と進行しています。
「リモナイト」という熊本の岩石を配合した「リモ珪藻土」という壁材を塗っています。
酸化鉄が含まれており、乾くと少し赤茶っぽい仕上りになるようです。
今回、左官職人である妻も施工に入ってくれています。
日頃から職人として現場に立っている妻ですが、こうして自分たちの家の壁を塗っている姿を見るのは、どこか不思議で、とても頼もしく誇らしい時間でした。
鏝が通った跡が壁に残ることで、空間全体がやわらかな表情に。
自然素材ならではの心地よさはもちろん、手仕事の跡がそのままこれからの暮らしの景色になることが、何より嬉しいことだと感じています。
人の手が入ることで、家という「建物」に、少しずつ体温が宿っていくのを実感する毎日です。
そして、このたび完成を迎える自宅にて、完成見学会を開催させていただくことになりました。
図面の上で悩み、現場で職人さんたちと対話を重ねながら進めてきた家づくり。
スタッフとして、そして一人の住まい手として、私たちが大切にしてきた暮らしの形を、これからお家づくりを考えるみなさまにご覧いただければ幸いです。
写真や言葉だけでは伝えきれない設計のこだわりや空気感を、ぜひ現地で肌で感じてみてください。
当日は私もできるだけ会場におりますので、間取りの工夫や素材選びのリアルな感想を、気軽にお話しできれば嬉しいです。
